以前書いたように、自動ナンナ自体の風力だけでサイクロン方式を使ってエアの流れと切りくずを分離するのは無理だった。結局通気性のある袋を付けて、その中にエアと切りくずを一緒に送り込む方が現実的な事が分かった。
だが、この方法でも問題がある。自動カンナの排出口につけた塩ビパイプ製のダクトの中に徐々に切りくずが溜まってきてしまうのだ。この溜まりがある量になると材の挿入口側から逆流する量が増えてくる。そこで、ダクト内に切りくずが溜まらないように物理的に排出する方法を考えることにした。
で、写真のものが最終形。ダクト内にスパイラルの羽(?)がついたパイプがあり、これが小さなモータ(風呂水ポンプのもので多分数W程度の出力しかないと思う)で回転するようになっている。このスパイラルがダクト内に溜まった切りくずを写真左側に送る事でダクト内への滞留を防止する。なんか大げさな事になっちまったなぁ、という気もするがまぁしょうがない。
切りくずを溜め込む袋だが、当初通気性のあるものということで不織布でできた座布団保管袋を使ったが、内部がケバ立っているため切りくずがくっついてしまい、捨てるのが面倒なので、結局ビニール袋を少し口を開けて取り付けることにした。時々この口から切りくずが吹き出してくるが、これは諦めるしかないようだ。
苦労した割に大した結果にならなかったのは残念だが、色々考えたことでボケ防止にはなったかも知れない。