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- リップフェンススライドの製作(2)
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2006.11.26 Sundayなかなか進まなかったBT3100用リップフェンススライドだが、ようやく先が見えてきた。
この装置は第一にはテノンジグとして使うために考えたものだが、色々と応用的な使い方ができそうだと思っている。そのため、スライド部に取り付ける部品(ジグ)の交換が簡単にできるようにしたい。この構造がなかなか思いつかなかった。
随分悩んだ末、採用した構造がこれ。
2つのスライドパックをアルミのアングルでつなぎ、下側には3mmのアクリル板を取り付けた。このアクリル板が「ミソ」で、上辺をななめ45度にカットしてある。取り付けるジグにも同様に45度カットしたアクリル板を取り付ければ、この斜め部分がかみ合いボルト1本ないし2本で比較的しっかりと固定できる。
(簡単な構造なのだが、文章で説明するのは難しいですね。正確に記述しようとすると特許明細書みたいになってしまいそう。)
実際に取り付けた上体が下の写真。中央のボルト1本を外せば簡単にジグの交換ができる。
あとはヤフオクで落札したトグルクランプが届けば、まずはテノンジグの完成だぁ。
- 衝動買い
- 「もってのほか」
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2006.11.20 Monday先日あった飲み会で珍しく「菊」が出た。菊の花である。あまり全国的ではないかもしれないが私の地方では数種の食用菊が栽培されていて、さっと茹でてから酢の物などにして食べる。これといった味もないが、ほのかな香りが楽しめる旬の食材だ。
私よりちょっと年配の方が一口食べて「初めて食べたけど、あんまり美味しくないね」とのたもうた。
「あれ、お宅で出たことないですか?」と私。
「たまに出るけど、箸つけたことない」。
その時は「ふーん、そうですか」済ませたけど、腹のなかでその人がちょっと嫌いになった。菊の問題ではない。食卓に上った料理を、食べたこともないのに箸をつけない、ということに対して不快感を感じたのだ。
こんな事が気になるのは、私自身が料理好きでよく作るせいかも知れないが、料理を作る側にすれば、食べる人の反応がとても気になる。旨いと言ってもらえれば嬉しいし、まずいと言われれば次は旨く作ろう、あるいはその食材は食卓に載せまいと考える。その家の味というのはそういう会話によって作られ、進歩していくものだと思っている。
誰だって好き嫌いはある。それは仕方ない。だが、「食べたことないのに箸をつけない」というのはいわば「無視」である。作ってくれた人に対して失礼じゃないかなぁ。外食やいわゆる「中食」ならばかまわないかもしれないけが、自分の家族や親しい人に対して「失礼な行為」をして気にしない人は、多かれ少なかれ他人に対しても失礼な人のような気がする。
考えすぎかもね。失礼しました。
ちなみに「もってのほか」とは食用菊の品種名。
- リップフェンススライドの製作(1)
- SawStop
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2006.11.17 Friday出張で覗いてきた見本市で期せずして話題の「SawStop」の現物を見ることができた。
プラスチック関係の見本市なのに、なんで木工機械が?という疑問はさておき、デモで流されていたウインナーの皮一枚でブレードが停止して下がる様子は圧巻だ。
作りも鋳鉄製のテーブルやかなり厚めの板金で作られた本体など、かなりしっかりしているし集塵も考えられているらしい。
作業者の安全を考えたすばらしい発明品であることは間違いないだろう。
だが、しかしである。本体価格90万という設定はとてもアマチュア木工家がやすやすと手が出せるものではない。金銭的にかなり余裕があったとしても3.7KW×200V、530lbs(約240kg)という工具を設置して動かせる環境を持つアマチュアは一体どれぐらいいるのだろうか?
贅沢な望みだとは思うが、こういう安全機能を備えた木工機械が比較的入手しやすい価格で広く販売されるような日が来ないかなぁ、こないだろうなぁ。
- 気が早い?
- 「スライドリップフェンス」という発想
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2006.11.12 Sundayテノンジグが欲しい!
ヤフオクに出品されているのを発見。未開封の新品で価格も手頃だったため随分食指が動いたが、ここはやはり自作で行くことにした。第一DELTA純正のジグはマイタースロットのないBTでは使えないではないか。
BT3100用のテノンジグを自作する場合、第一の問題はどこにつけるか、だ。スライドテーブルのマイターフェンスを利用するのが一般的だと思うが、私のマイターフェンスはすでにいろんなものが取り付けられているためこれは無理。
となると補助テーブルを付けて、そこにマイタースロットを設ける事になるが、マイタースロットをブレードと完璧に平行に設ける自信がない(BT以外の普通のテーブルソーはマイタースロットを基準にしてブレードの平行を調整できるようになってるらしい)。
で、色々考えながら工房をガサゴソ(癖ですな、これは)。見つけ出したのは随分昔に職場からもらってきたスライドパック。随分汚れてはいるがちゃんとTHK製だぞー。
こいつをリップフェンスに取り付けたアルミフレームに仮に取り付けてみる。
多少動きにガタはあるものの何とか使えそうな感触。幸いパックが2個付いているのでガタはある程度殺せるかもしれない。
ウホホ、ちょっと灯りが見えてきたぁ。
これからしばらく出張に出るので、その間じっくり構想を練ろう。
- フェザーボードの取り付け
- 一年
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2006.11.09 Thursday「思い立ったらDIY」のkazuあきたさんが突然旅立たれてから一年。
実際にお会いしたことはなかったが、ネット上では随分と情報交換をさせていただいた。ユニークな発想と実際に形にする行動力と技術。もしご存命ならばきっとすばらしい作品を発表され続けていたに違いないと思うと残念でならない。先ほどからHPへアクセスしようと試みているのだが、どういうわけか繋がらない。もしかするとご家族の方が一周忌をもってHPを閉鎖されたのかもしれない。それも已む無しか。
一年、早いものだ。この一年で私は何をしたのだろう?半年ほど休眠して、その後は金工でジグ類をいくつか作った。木工作品はまだひとつもない。
kazuさん、笑ってるかな、怒ってるかな。
- スローアウェイチップ
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2006.11.06 Monday旋盤購入時と同時に購入したロウ付けのバイトが満足に切れない。うまく研げればいいのだろうが超小型のグラインダーしかもっていない上に、どうも私には刃物を研ぐ才能が欠けているらしく、いくら研いでも切れ味が回復しないのだ。切れない刃物ほどストレスの元になるものはない。これではいかん、とヤフオクでスローアウェイの三角チップとホルダーを購入した。まずは試し切りと、写真のような部品を製作した。材料はφ15の快削鋼と真鍮。
いやー、もっと早く買えばよかった。本来の旋盤加工ってこうなんだろうなぁと思える。今までアルミ材はともかく鉄系の加工はどうも躊躇するものがあった。もともとパワーのない旋盤なので切り込み量はそう多くはできないが、時間さえかければきれいに削れてくれる。三角チップ1個で6面の刃があるので当面これでいけるだろう。
ちなみに作った部品は以前改良した角ノミスタンドに使う予定。